メイン州北部に、世の中から隔絶し、誰もその地に名を付けようとさえ思わない場所があります。実際、多くの人はその地をただアルファベットと数字で呼ぶだけです。しかし、アラガッシュ川の近くにある、その“T16 R7”の奥深くには、2台の錆びついた蒸気機関車が、今はもう何もすることもなく、置かれたままになっています。そしてもちろんそこには、この機関車にまつわるストーリーがあります。

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今でも木材の切り出しは大変な作業です。しかし、150年前は今とは比べものにならないほど、とてつもない重労働でした。当時、男たちは、じめじめとした厳しい寒さの冬も、太陽が容赦なく照りつける夏も、低賃金で、長時間働いていました。大木は川に落とし、製材所まで流されましたが、多くは木材を運搬する目的のためだけに引かれた2本の鉄道によって運ばれていきました。この機関車は今もそこにその姿を残し、かつてこの地で栄えた木材伐採業の名残を留めています。

これは、アメリカがまだ建国の段階にあったころのことで、こうした男たちは、資材の供給のために懸命に働いていたのです。「アビントン2014春コレクション」は、そんな男たちへのトリビュートです。

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